認証コーヒー
認証コーヒーとは
サステイナブルコーヒーに力を入れて取り組んでいるNGO団体は、それぞれの理念に基づいて、
独自に定めた基準を設けており、審査によって基準を満たした農園に対して、認証を与えています。
おもに生態系の保護に主眼をおいて、森林や野生動物の保護、化学肥料・農薬の規制や、廃棄物の適切な処理、
さらに労働者の生活環境(教育・医療など)の改善、労働環境の改善にいたるまで、厳しいチェック項目を設け、
審査によって基準を満たした農園に対して、認証(お墨付き)を与えています。
栽培や生産、精製加工を行っている農園や、コーヒーそのものを「認証」することによって、
地球環境(生物多様性)や人(生産者と消費者)にやさしいコーヒーを増やしていこうという取り組みです。
改善が必要なときは、適宜、アドバイスや技術指導も行っています。
認証を受けた農園で生産されたものは、認証ラベルをつけることができ、
市場でラベルを使うことによって、他の農作物との差別化が図られます。
認証を受けた農園で栽培されたコーヒーを「認証コーヒー」と呼び、
栽培農園や流通経路を特定できるため、安心、安全なコーヒーといえます。
下記に、珈琲工房ひぐちが取り扱っている認証コーヒーの認証団体をご紹介します。
レインフォレスト・アライアンス認証
Rainforest Alliance
農園と周辺を取り巻く森林や土壌、水質、野生生物の保護、
農薬の規制といった生態系の保全をはじめ、労働者の待遇改善、
教育や医療等の生活環境向上について、多岐にわたる厳しい基準を満たした農園が、
レインフォレスト・アライアンス認証を受けることができます。
ロゴマークに使われているカエルは、環境の変化にとても敏感な生き物で、
環境が悪化した際に真っ先に姿を消すと言われています。
カエルが住み心地のよい環境をいつまでも守り続けたいという願いがこめられています。
農園の認証基準
1.環境 |
野生生物の生息地の保護
土壌や水質の保全
農薬使用の制限
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2.社会 |
労働条件・賃金の改善
清潔な水と住宅、衛生施設
教育・医療施設の充実
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3.経済 |
品質・生産性の工場
生産コストの減少
高付加価値・高価格での販売
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これら3つの柱によって、農園の人々は、農業で自分たちの生計をたてながら、生態系をを守り、
教育・医療など生活をよりよくしていく持続可能な生活が確保できるのです。
認証についての概略
UTZ認証
UTZ CERTIFIED Good Inside
生産者に対して専門知識と技術を伝え、
商品の流通の生産履歴(トレーサビリティ)を明確にすることで品質を保証します。
オンライントレーサビリティシステムが確立しています。
地域社会や環境に配慮した農園管理と持続可能な生産を行っていることを、
独自の基準に従って監査して認証します。
独立第三者機関による定期的な農園の監査が特徴です。
サステイナビリティー実現に向けての施策
- プロフェッショナルな農園管理と収益性の向上
- 環境保護対策に関する生産者トレーニングの実施
- 信頼性の高いラベルを提供
- トレーサビリティと透明性
オープンで透明性のある農作物市場の実現に取り組んでいます。
フェアトレード認証
Fairtrade Label
現在の貿易体制の中で、
不安定な立場の発展途上国の労働者に適正な価格での買い入れや、
長期的な安定した売買契約などを保証します。
私たちの日常を支える輸入品の多くをつくっている開発途上国の生産者たちと
安定して持続的な取引をすることで、生産者の環境を守り、
生活をサポートする「貿易の仕組み」です。
さらに、プレミアム価格(奨励金)を支払うことで、
生活と労働環境、教育水準の改善に役立ててもらい、
環境保全に配慮した、持続可能な生産を促します。
奨励金のおもな運用例
- 学校建設・運営
- 井戸の設置、水処理設備の整備
- 病院建設・運営
- 道路の建設
- 有機農法技術トレーニングの実施
- コミュニティセンターの建設
奨励金は、各生産者組合によって民主的に使用方法が決められ、地域の社会発展のために使われています。
認証農園インタビュー
(グァテマラ チョフスニル生産者組合)